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漢方薬の副作用と注意点について

「漢方薬には副作用がない」というのは間違いです。漢方薬は様々な特長の生薬を組み合わせることによって、副作用を出しにくい仕組みになっていますが、用法・用量を守らなかったり、選んだ漢方薬がその人の体質にあっていなかった場合は強い副作用が出ることがあります。

また、漢方薬には何々と何々の成分を含むものは一緒に服用してはならないというルールが多いです。重大な副作用を引き起こすケースも考えられますので、必ず守るようにしてください。

なお、その人の体質にあった処方を出しても、治療の過程で、一時的に病状が悪化する「瞑眩」(めんげん)という症状が出る場合もあります。
しかし、副作用と瞑眩の違いは、素人判断でわかるものではありません。

代表的な副作用として次のようなものがあるので、下記のような症状が現れた場合は飲んでいる漢方薬をすぐに中止し、医師に相談してください。

・間質性肺炎
漢方薬を服用して2〜4週間後に見られることがある副作用です。息苦しさ・空咳・寒気のない発熱が主な症状です。また、 症状は風邪に似ているので注意が必要です。

・偽アルドステロン症
カリウムが体外に排出されることで高血圧や浮腫(むくみ)が症状として現れます。「甘草」という生薬を含む漢方薬が起こす可能性のある副作用です。「甘草」は漢方薬によく配合されるので注意が必要です。

•尿量減少
「麻黄」という生薬の入った漢方薬が起こしうる副作用です。高齢の男性によく見られます。排尿時に括約筋が緩みにくくなることが原因です。

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