(12種類)
【体質】 体力が中くらいで、咳こんで顔が紅潮するような時に向きます。
【効能】 痰の少ない乾いた咳、または痰の切れにくい咳などに用いられます。その他、気管支炎、気管支ぜんそくにも用いられます。
【体質】 冷え性で体力が中くらいの人に向きます。
【効能】 気管支喘息、花粉症、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などに用います。
【体質】 心身ともに疲れやすく、冷え症でうつ傾向のある人に向きます。気分がふさいで、
のどがつかえるような感覚がある時によく用いられます。
【効能】 のどに異物感のある神経性胃炎、それに伴なう咳を鎮めたいときに使用します。
最近では逆流性食道炎の治療にも用いられます。単独で用いるほか、喘息の治療には小柴胡湯と組み合わせた「柴朴湯」と呼ばれるものを使用することが多いです。
【体質】 体力が中くらいで、のぼせやすく、肋骨下部に張りを感じる人に向きます。
【効能】 肝炎や胃炎、吐き気、食欲不振、少しこじれたカゼなどに適しています。
気を落ち着かせる性質を持っているので、精神面が関わる疾患にも用いられます。また、喘息などのアレルギーや免疫系がかかわる病気にも処方されます。
【体質】 比較的体力がある人で、熱があるときに適します。
【効能】 喘息のときの激しい咳や急性の気管支炎に用います。気管支を広げ、痰を出しやすくして呼吸を楽にします。
【体質】 元気がなく、胃腸のはたらきが衰えて疲れやすい人に適します。
【効能】 体の疲れ、食欲不振、胃弱、夏やせ、痔、病中・病後・手術後などで体力が弱っているときに用います。また、疲れによる肌荒れ、にきびなどの他、各種アレルギー症状を緩和する作用もあります。
【体質】 体力があり、体格がわりとしっかりした顔が火照りやすい人に向きます。
【効能】 生理不順や生理痛、頭痛、のどの痛み、肩こり、のぼせ、足の冷えなどに適応します。また、不妊の治療にも用います。
【体質】 皮膚が浅黒く乾燥し、体力が低下している人に向く処方です。
【効能】 気管支炎、喘息などの呼吸器系の病気が長びき、痰が粘って切れにくく、激しく咳こむときや微熱が続くときに用います。
【体質】 やせ型で冷え性、顔色が悪く疲れやすい人に向きます。
【効能】 胃もたれ、吐き気、食欲不振、軟便、関節炎、各種アレルギー症状などに適用します。特に、みぞおちあたりを軽くたたくとピチャピチャ音がするときに用います。
【体質】 体力が中くらいで、口が渇きやすく尿量が少ない人に向きます。
【効能】 急性胃腸炎、むくみ、頭痛、咳、通風、暑気あたり(夏バテ)などに効果があります。また、喘息などのアレルギーや免疫系がかかわる病気にも処方されます。
【体質】 体力が十分ある人に適します。体の弱っている人には不向きです。
【効能】 カゼのひき始めでゾクっと寒気がする時や発熱、ふしぶしの痛み、頭痛がある場合に用います。そのほか、鼻づまり、関節リウマチ、喘息などに適応します。
【体質】 体力がある人で口が渇きやすく、尿量が減少している人に向いています。
また、浮腫みなども処方の目安になります。
【効能】 腎炎、ネフローゼ、痛風、関節リウマチ、喘息などに適応します。体の熱や腫れ、痛みを発散させて治します。