TOP > 漢方薬 > 生薬 >
半夏
(はんげ)
サトイモ科ハンゲ属カラスビシャクの球状根茎を乾燥させたもの。吐き気を抑える作用があり、特に余分な水分が体内にたまっている場合の嘔吐に効果があります。また、頭痛・咳・痰・寒気・眩暈などの症状の緩和にも用いられます。
制吐作用
催吐作用
鎮静作用
眼圧低下作用
舌のしびれなどの副作用があるので、防止のため十分に不要な成分を除いてから使用してください。中毒症状があらわれたときには、生姜を砂糖漬けにした
汁を飲むとよいです。
カラスビシャクは北海道から沖縄まで畑地などに自生しています。球茎から茎を取った痕がへそのように窪んでいることから、別名「へそくり」とも言われ、昔の農家の人たちがこれを掘り貯めては薬屋に売って内緒で小遣いを貯めていたそうで、現在の「へそくり」の語源になったようです。
半夏を含む漢方薬