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甘草
(かんぞう)
カンゾウの根(一部の種類は根茎を含む)を乾燥させたもの。各種の生薬を緩和・調和する目的で多数の漢方方剤に配合されています。このため、漢方ではもっとも基本的な薬草の一つと考えられており、重宝されています。甘草だけで甘草湯という処方もあり(漢方薬として生薬を単独で使うのは稀)、喉の痛みや咳を鎮める効果があるとされています。
緩和作用(諸症状をやわらげる)
止渇作用(のどの渇きを止める)
一時に多量に用いることにより、低カリウム血症や血圧上昇、浮腫(偽性アルドステロン症)などの副作用があるとされています。
醤油の甘味料として使われています。現在は輸入品の方が安いため、ほぼ100%を中国・旧ソ連・アフガニスタンなどからの輸入に頼っています。輸入品はグリチルリチンの含有量が一定でなく、乱獲による絶滅が懸念されているため、2008年度から佐賀県玄海町と九州大学の協力により再び国産栽培が試みられることになりました。
甘草を含む漢方薬